夜行性の生き物3匹
渋い顔で拒否を表す時臣の部屋に無理やり大型テレビを持ち込んだギルガメッシュは、画面の中で女が髪を乱して喘いでいるのをつまらなそうに眺めている。紺色のスカートをたくし上げられた半裸の女は、同色のハイソックスを履いたまま慎ましやかな太ももを無骨な男の手によって鷲づかみにされているが、もう少し肉付きの良い方が掴んだ指の間からいやらしく肉が盛り上がるだろう。この女はもう少し肥えた方がよいな、などと考えながらギルガメッシュはベッドの上で膝を立てた。すぐ傍では女に負けず劣らず時臣が喘いでいる。先ほどまで崩れた四つん這いだったが、今は仰向けで足を大きく開きながらひたすら声を上げていた。こちらも半裸だが女とは上下が逆で、白いシャツを羽織っている。かろうじて腕が通っているという状態のシャツは汗が染みて少し透けていた。ハイソックスこそ履いていないが、腿の肉はハリがありこれはこれで良い。ビクビクと跳ねる脚をじっくり眺めながら、ふむ、とギルガメッシュが顎に手をやる。「時臣、お前意外と体毛が濃いのだな」「それがいいのではないか」答えながら、綺礼が足首を掴んでいた手を太ももまで器用に滑らせる。その度に痙攣するように震えるのが楽しいのか、特に反応の良い腿の裏を丁寧に撫でさすった。かわいいですね、と小さく呟く声は濡れている。「はは、そういう声も出せるのではないか」ギルガメッシュが茶々を入れると「私とて男だ」痴態を見れば興奮するさ、と太ももをきつく掴んでから、綺礼は一際強く腰を進めた。一点を掠めたのか時臣が高い声を上げる。あんまり高いものだからテレビの中の女かと思った。「お前はいつもそういう声だな」頭の横でシーツをくしゃくしゃに掴みながら時臣は涙を流している。力の入り過ぎて白くなった指を解き、自分のそれを重ねると、縋るように握りしめてきた。「愛い奴め。助けてほしいのか?」ギルガメッシュの軽口にも反応せず、涎を垂らしながらだめ、やだ、などと呂律の回らない声を出す時臣に、嫌なのですかと綺礼が不思議そうな顔をする。 |